でも、このページは僕がみんなに
『一番伝えたいこと』を書きました。
一人で苦しんでいる人達に…
その前になんですが……
今ひきこもっているのが
「本当に“楽なんだぁ”」
と感じているなら無理せず、“今はひきこもっていてイイ” と僕は思っています。
(イヤイヤ妹に連れて行かれたんですが…)
数年の間、妹以外とまともに会話してなかった僕は、役所の人(保健福祉課の相談員)も
まるで信用できず、会うのが怖くてむちゃくちゃ嫌だった。
でも結論から言いますと
「福祉の力を誤解していた」 です。
どうせ役所の人間なんて、
それこそ
「お役所仕事の事務的な対応をされ余計傷つくわ!お前らに何ができる」
くらいにしか思っていませんでした。
でも実際に会ったその人は、思っていたのと違ってたんです。
もちろん、話しに行って直ぐに「楽になった」とか「救われた」とは思えませんでしたが、少なくとも福祉へのイメージは大きく変わりました。
そして、このつながりがまた別の福祉の人達へと繋がっていき、その後の僕の“命綱”となって後々の
「楽に生きる」
ことにつながって行くんですが…
当時の僕にはまったく想像できませんでした。
※今も相談員の方とのつながりは続いており、
定期的に相談(雑談)や報告に行ってます。
追記:2023年3月で定期面談は終了しました。
相談員さんが異動になった為。
3年近くお世話になり本当に感謝しております。
余談ですが、以前テレビで見た話です。
昔ある人が、自身のひきこもり問題を意を決して相談にいったら、
「ここは40歳未満の人しか受け付けていません」 と言って断られたそうです。
その後その人は誰にも相談できなくなった、というケースがあったそうです。
…ひどい話です。。
40代後半だった僕なんかどうなるんですか?
「おっさんはもうだめなのか」と叫びたくなりました。
対応した窓口の人にも問題があると思います。
でも今はお陰様で、ひきこもりの実態調査が進み、中年期以降の人の方が多いことが
分かって来ています。
ですから、もうそういった対応の心配は無いんではないでしょうか。
医療につながったんです
(強制的にそうなったんですが…)
自殺することを繰り返した為、いきなり病院から車で迎えに来られ、強制的に入院させられてしまい、計らずも医療とつながることとなります。
入院生活はいい事もしんどい事も色々ありましたが、結果的には福祉サービス等、後につながるステップとなったと今では思っています。
(※)下に詳しく書きます
(不安でしたが親切な相談員の方が連れてってくれたんです)
お世話になっていた役所の相談員の方が、
二ヶ月後に都合で職場を変わることになり
(信頼関係ができていた人だったのでショックでした…)
その方が
「私のいるうちにツナグさん(僕)を次のステップにつないでおきたいの、もし大丈夫なら一緒に見学に行ってみない?」
と優しく提案してくれました。
まだまだ人が怖く、更には全く知らない所に行くなんて…
本当に内心ガクガク、ブルブルの状態でしたが、その方もついて行ってくれるのと、行ってみて無理なら止めようと思い、意を決して見学に行って見ました。
実際行ってみると、
「就労移行支援センター」などと働かす気満々の“名称から受けるイメージ”とはだいぶ違っていました。
センターのスタッフさん達は親切で、
まずは「健康に生きること」を大切に接して下さいました。
そして数回の見学の後、ここが安心できる場所だとわかったので、
正式に通所する事に決め、今もそこに通っています。
(2022年1月現在で1年になります)
他の利用者の人達も同じような境遇の人達
(心の病で休職中の人、長年社会から離脱していた人など)
なのでなんだか安心できます。
また自分のペースで利用することができますので、僕にはとても居心地のいい場所です。
この緊張する名称をなんとかできないもんかとも思いますが…
うつ病になったり、ひきこもりになったりして
二度も「人生を失った。もう終わった」
と“確信”したんですが、
「人につながること」で少しずつ光がさしてきたんです。
今の社会は多くの「“うつやひきこもり”、“生きづらさ”」を生み出す問題点もありますが、
反面こうした僕のような人間でも助けてくれる、
「制度(仕組み)や人がとても充実しつつある」 とも言えると考えています。
もちろん、知っていた所で、
「人とつながる」「人に助けを求める」こと
がどれだけ怖くて勇気のいることで、到底できるとは思えない、
と言うことも知っているつもりです。
でも、それでも
「知っているのと知らないとでは違う」
と思いこのページを書いています。
(読むことすらしんどいかも知れません…)
僕自身、色々な助けてくれる制度(仕組み)や人達がいる事を、うわべの情報くらいにしか知りませんでした。そんな僕は、
「あんたらには俺に対して何もできん」
と思っていたし、
働いていない自分が、役所や福祉分野でバリバリ働いている、そういった人達に会うのがとても敷居が高くて嫌でした。
そして、実際自分からは
「“絶対につながろうとはしませんでした”」
…運がよかったんでしょう。
妹が一生懸命、役所に連れて行ってくれたり、入院するはめになったりして、
助けてくれる制度や人達に繋がりました。
本当に流されるが如く…
僕は
「うつ病やひきこもりで苦しんでいる人達」と、
それを「助けてくれる制度や人」の間に、
『見えない壁』があるように思えてならないんです。
お世話なった相談員の方が、
「苦しんでる人は沢山いるんだけど、皆んな、なかなかここまで来てくれないのよぉ」
と嘆いておられたのを思い出します。
このページを作ったのは、“官”でも“学”でも
“一般的な民”でもない“こもりびと”である自分が、
この「見えない壁」を崩す「何かの微力になれないだろうか?」
とふっと頭をよぎったことからなんです。
下に知っている範囲ではありますが、“楽に生きて行く助け”になってくれると思う、
制度やサービスについて書いてみます。
見るのも抵抗があるかも知れませんが、
僕が知っている範囲の情報をとにかく書いてみます。
⑴役所の窓口(保健福祉課など) |
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今は昔と違って、ひきこもりや社会生活での色々な困り事に対し、 幅広い年齢層の人の相談に乗ってくれる窓口が出来てきています。 僕もここから始まりました。 《その時の詳しい経緯などは「ブログ“重要な3つの回想録③”」に書いています》 |
⑵計画相談支援 |
各福祉サービスを利用する際、計画案の提出というのが必要なんです。 この計画案を一緒に作成してくれるサービスです。 僕の場合、福祉サービスの制度なんてまるで分からなかったんですが、 役所の相談員の人が計画相談支援の事業所の人に引き合わせてくれました。 その時の僕の生活をより良くしていくために、 どんなサービスが必要かを一緒に考えてくれたり、 書類関係も全て丁寧に教えてくれました。 福祉のコーディネーターといった感じで、とても親切に対応して下さいました。 手続きに際しても、当時の僕はまだまだ人も怖くて思考力もだいぶ落ちていたんですが、 書くことも丁寧に教えてくれたので、安心して流れるように終わっていました。 ここでもただ流されるままです… ※市町村によっては計画案は自身で作成も可能のようですが、この時の自分では無理でしたので助かりました。 |
⑶自立支援医療制度 |
精神科、心療内科の治療費の軽減制度です。 僕がひきこもりから医療に繋がったとき、金銭面の問題でとても助かりました。 これを申請しておくと、通院費と薬代が原則1割負担でokとなります。 さらに僕の場合は働いていなかったので、所得がなく非課税世帯のため、負担は0円になりました。 手続きも思っているより簡単です。 なぜなら申請時の僕は精神的にヨレヨレで 「このような手続きなんてとても無理」 と思ってたんです。 でも役所の相談員の方が勧めてくれて、書き方も丁寧に教えてくたので、ほとんど何も考えず 言われた通りにやっただけでいつの間にか申請できていました。 ここでもただ流されるままです… ※市町村によって若干の様式の違いがあるかも知れませんので詳しくは地元の役所に問い合わせてみてください。 |
⑷就労移行支援センター (緊張してしまう名称ですが) |
僕が2年近く利用させてもらった所です。 位置づけは主に復職を目指す所なんですが、その人のペースに合わせてまずは“健康に生きていくこと”から、じっくりサポートしてくれます。 大学のような自由な雰囲気の中で楽しく学びながら 社会との繋がりを少しずつ取り戻しています。 民間の会社が行政から委託を受けて運営しているんだと思います。 僕の住んでる大阪ではこういったセンターは沢山できています。 費用については、前年度の収入によって変わりますが、いくつかのセンターのパンフレットで確認したところ、「ほとんどの方が無料で利用している」と載っていました。 僕も無料で利用させて頂きました。 ※詳しくはネットや市区町村でも確認できます。 |
⑸生活訓練 |
この施設は自立訓練とも呼ばれます。 話で聞く限りでは、全体的な雰囲気は⑷就労移行支援センターと近いようです。 ただ制度的には⑷は就労を目標に、この⑸は「生活リズムを立て直すこと」を目的としている感じです。僕の通っている所もそうなんですが、穏やかな空気と時間が流れている場所だと思います。 もし興味のある方は、ホームページなどでチェックしてみたり、もっとよく知るには見学させてもらえば大体の雰囲気は分かると思います。 僕の通っていたセンターにも、しょっちゅう見学・体験の人は来てました。 |
⑹就労継続支援 |
僕が現在利用させて貰っている所です。 (4)就労移行支援との大きな違いは、賃金が発生する仕事をする事です。 福祉サービスの1つですので仕事といってもスタッフさんのサポートの元、無理なく行える様に配慮されています。 色々な目的を持った利用者がいます。障がいで一般就労が難しい方、メンタルの安定の為(作業療法的)、一般就労へのステップアップとして、僕のように自営業・準備のサポートとしての居場所として等…様々です。 費用も⑷就労移行支援と同様です。 追記:(2023.6月) 注意点として、(4)(5)(6)共にSNSの情報により、施設によって雰囲気がかなり違う事が分かってきました。一件見学に行ってこりゃ駄目だとならず、数カ所見学される事をお勧めします! |
⑺その他 |
行政だけでなく民間・NPOでも、ひきこもりや生きづらさを抱えた本人や、その家族の支援·集まりなんかも各地でできているようです。 区役所へ行ったときに置いてある、色々なチラシで見かけることがあるんですが、ひきこもりや心の病等で生きづらさを抱えている人達への相談会なんかも行われているようです。 また、経済的な問題に直面することもあると思います。そんな時は障害年金や生活保護などの制度にも「勇気を持って頼る」ことも考えてみてはいかがでしょうか。 |
それだけ今、“うつ病やひきこもり”は
「現代社会では無視できないことになってきている」
ということだと思うんです。
上記の情報を、
もし社会とほとんど繋がりを断っていた“当時の自分”が見たとしたら、、「何か動いただろうか」と考えてみました。。。
「正直なところ難しい」と言わざるをえません…
こういった制度の名称を見ただけで圧倒されただろうし、しんどいと感じただろうし、途方もなく「高い壁」と想ったと思います。
でもこれだけは言えるんですが、
少なくとも僕は活用させてもらって、イメージととても違っていたし、実際にはもっと暖かく人間味のあるものでした。
僕もまだ道半ばですが、
「今より楽に生きて行く道」は必ずあります。
でもこの
「その人その人に感じる“壁”」
「自分を助けてくれる存在への“壁”」
を取っ払う力に少しでもなれるんだろうか?
このページを作ってみて自問しています。(2022.1月現在)
もし訪れてくれた方で、
「それ以外にも、こういうサービスがあるよ」とか
「私は活用してこうだった」とか
ご意見などありましたら、書き込んでいただければ幸いです。
(下のtwitterからどうぞ)